こんにちは、工学博士サラリーマンのたつ吉です!
この記事では、「工学博士」という肩書を持つ人はどのように誕生するのか、また実際になってみるとどのようなメリットがあるのかについて解説していきます。

私の実体験も踏まえて分かりやすく説明します!
「工学博士になる」とはどういうことか
工学博士になるというのは、「博士号(工学)」という資格を取得するということです。
博士号は大学院の修了要件を満たすことで取得できます。
大学院には博士課程というプログラムが存在しており、博士課程の修了要件(単位など)を満たしたうえ、学術論文(研究成果)の審査に合格することで、晴れて博士号が授与されます。
ちなみに、日本には工学・理学・文学・医学・法学の5種類の博士号があり、それぞれ博士(〇〇)という資格区分になります。
工学博士になるために必要なあれこれ
必要な時間
大学は4年間一択じゃないの?と思う人も多いかも知れませんが、じつは大学の教育には以下の3ステップが用意されています。
① 大学/学部:4年間
②大学院/修士:2年間
③大学院/博士:3年間
つまり、大学で9年間勉強することで博士号を取得することができます。
頑張り次第ですが、飛び級や早期卒業というシステムもあるので、7年や8年で取得できる場合もあります。

私は高校卒業後に4年間大学+5年間大学院に通って博士になりました!
掛かる費用
学部や修士の学生と同じく学費を払う必要があります。
所属する大学や学科によりますが、国立大学の工学部だと50~60万円/年程度が学費の目安です。
求められる活動
博士課程在籍中の活動は以下の3つです。
① 今まで誰もやったことのない実験を行い、研究データを蓄積する
② 自身の研究を公の報告会(学会など)で発表する
③ 研究データをまとめて学術論文を作成する
博士課程では、研究室と呼ばれる研究チームに所属して実験・分析・調査などを行います。
得られたデータや考察がある程度まとまった段階で、学会発表や論文という形で社会に公開します。

①の「誰もやったことのない実験」というのが魅力的ですよね!
認定試験
必要な単位を取得したうえ論文を出せたら、博士号の認定試験を受けます。
この試験は「博士学位論文審査会」と言い、審査員は所属する学科の教授が務めます。
教授陣に対して自身の研究成果を報告し、質疑応答を経て合格判定が出されれば、博士号取得となります。

大学教授が「この人は博士と名乗ってヨシ!」と判定したらOKなわけです
審査会は発表30分 + 質疑応答30分くらいが多いパターンです。
教授陣を満足させるだけの研究成果と質疑での回答を準備するには、膨大な数の実験データ・情報収集・考察のサイクルが必要である点で、博士号取得は難易度が高いと言えます。
工学博士になった後の進路
工学博士となった人は、以下3つのいずれかを進路を選択する場合がほとんどです
〇民間企業の研究職
〇大学教員
〇公的研究機関の研究員
工学博士になるメリット
メリット① 民間企業に就職する場合の給料が高い
⇒博士号を持っていない人と比較して2~3万円/月程度高い給料を設定している企業が多い
メリット② 唯一無二の高い専門性を持った人材として市場価値が上がる
⇒新卒・転職のいずれの場合でも、自分の能力を証明する強い武器になる
メリット③ 大学の教員になるという選択肢が生まれる
⇒博士号を持たない場合、基本的には大学教員になれない
まとめ
この記事では、工学博士という資格について説明しました。
要点をまとめると、以下の通り
- 工学博士とは「博士(工学)」という資格を持つ人のこと
- 博士号は大学院で取得可能で、取得には約9年かかる
- 博士号は高い研究スキルの証明であり、就職・転職の強力な武器になる
本記事ではあくまで大まかな概要について触れました。
博士課程在学中の資金繰りの苦労や、社会人になってから博士号を取得するいわゆる社会人博士についての説明等は別記事で扱えればと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
