こんにちは、工学博士サラリーマンのたつ吉です!
この記事は、以下のような人にオススメです↓
- 論文を読んでいるものの、あまり記憶に残らないという人
- 論文を活用した『効率的な勉強方法』を知りたい人
- 博士やアカデミアはどんなことを考えながら論文を読んでいるのか?に興味がある人
研究者が知識や考え方を強化するために活用する最強のツールが論文です。
たくさん読めば、その分だけ研究スキルが向上すると思っていて良いでしょう。
ただし、論文を
「ただ漠然と読んでいるだけの人」と「明確な意識を持って読んでいる人」では、その成長スピードに劇的な差が生じます。

たつ吉
せっかく読むなら、多くを学びたいですよね!
そこでこの記事では、
研究スキルが格段にアップする効率的な『論文勉強法4選』と『挫折しない論文の読み方』を分かりやすく解説します!
なお、論文を効率的に探す/見つける方法については、こちらの記事で詳細に説明しています。
是非参考にしてみて下さい▼
ただ読むだけは卒業!研究スキルを強化する論文勉強法4選
論文を読めば、様々な研究に関する有益な知識を収集・蓄積することができます。
ただし、単なる『知識コレクター』になってしまうのは避けたいところ。
論文から得た知識は、担当する研究テーマ推進のヒントにしたり、新規テーマ創出に繋げられるのが好ましいです。
そこでここでは、『より効率的に記憶に定着させる・研究に活かせる』という視点で有効な勉強法を4つ紹介します。

たつ吉
私が実際に活用している方法を紹介していきますね!
①自分の研究に使えるエッセンスを「ハイライト&メモ書き」する
言わずもがなですが、読んだ論文の内容を丸暗記する必要はありません。
重要なのは、「自分の研究テーマで使えそうなエッセンスはあるか?」と探しながら読む姿勢。
さらに、探し出したエッセンスをちゃんと記憶しておいたり、すぐに思い出せるようにしておくことです。
紙面や画面で論文を広げ、フムフムと読んでいるだけでは、すぐに忘れてしまい記憶に定着しません。
「この論文を読んだとき、どの部分が参考になると感じたんだっけ?」と結局、改めて読み返す必要が出てきます。
そこで、「ハイライト&メモ書き」が有効な方法になってきます↓
目新しい分析手法や使えそうな解析条件、メカニズムの考察など「これは使えそう!」と思った部分は色ペンなどでハイライトしておきましょう。
見返した時に、どの文章や図表が大切なのかが一瞬で分かるようになります。
余白やコメント機能を使って「うちの試料でもこの条件で試せるか?」「〇〇のデータの解釈に使える」といった自分の研究と紐付けたメモを残しましょう。
自分の言葉で簡潔に書こうと色々考えるため、記憶に定着しやすくなります。
すらすらと受動的に読むよりもよっぽど時間が掛かりますが、間違いなく自分の血肉になります。

たつ吉
自分の研究と照らし合わせながら能動的に読む癖を付けましょう!
② 概要と重要度をランク付けして記録を残す
読んだ論文が増えてくると、「あの知見、どの論文に書いてあったっけ…」と探す時間が無駄になります。
読んだ論文はリスト化して管理するようにしましょう。

たつ吉
私の論文管理方法は以下の通りです↓
論文管理ツールにpdfを保存すれば、「タイトル」「著者」「出版年」などが自動で保存され、検索性が劇的に向上します。
また、「概要(3行程度)」「重要度(S〜D)」「一言コメント」を記入しておくのがおススメ。
概要を考えて記入する際に記憶に定着しやすいことに加え、後で見返したときにその論文が自分にとってどう大事なのかが一目で分かるようになります。
操作性の観点でおススメなのは、ZoteroやMendeleyです。

たつ吉
ストックした論文数が増えていくのは達成感があって単純に嬉しいものです!
読んだ論文が、自分にとってどれだけ重要か?を判断軸としてランク付けしておくと、論文管理の質が一段上がります。
例えば、筆者は以下のような4段階でランク付けをしています↓
- Sランク: 自分のテーマの核になる、バイブルにするほど重要な論文
- Aランク: 実験手法やデータ解析、考察が直接参考になる
- Bランク: 関連分野の背景やトレンドの把握を知るのに必要な論文
- Cランク: ちょっとした興味で読んでみた周辺知識インプットのための論文

たつ吉
SやAランクの論文を見つけたら、同僚や後輩にメールで共有するというのもやっています!
③読んだ内容を研究室メンバーに話す
「インプット(読む)」だけで終わらせず、「アウトプット(話す・書く)」を行うことで、読んだ論文の理解度が格段にアップします。
読んだ論文の内容や学び/気付きを、研究室メンバーに「この論文、こういう手法で面白い結果出してたよ」と話してみてください。
他人に分かりやすく説明しようとすると、自分の理解が浅い部分に気づけます。
人に話すことで知識が頭の中で再構成され、しっかりと定着します。
また、話した相手から質問されることもあるでしょう。
「確かにそこ良く分からないね」という風に、自分は気にならなかった着眼点でその論文と向き合うキッカケにもなります。
④今後の展開を予想してみる
論文を読み終えたら「次の展開はどうなっていくか?」を予想してみましょう。
上級者向けですが、これができるようになると新規テーマ発案が自然とできるようになります。

たつ吉
アイディアマンだと言われる人はこういう読み方をしているんです!
単純に「この結果が出たなら、次はどういう方向性に行くかな?」と著者の次の手を予想してみるだけでも十分。
より発展的には、
「自分がこの研究を引き継ぐなら、ここをこう変えたらもっと面白い(インパクトがある)研究になると思うな!」と自分事として考えられると更に良いです。
この「次の一手を想像する訓練」こそが、将来新しい研究テーマを立ち上げる力(研究者としてのコアスキル)につながります。
効率的な論文の読み方
「論文1本読むのに何時間もかかって辛い……」という方に向けて、挫折せずに効率よく読むためのステップを解説します。

たつ吉
最初から最後まで一字一句読む必要はありませんよ!
ステップ1:Abstract(概要)とConclusion(結論)をまず読む
まずは「この記事(論文)で主張したい結論は何か」を把握します。結論を知った上で読む方が、途中のロジックが頭に入りやすくなります。
ステップ2:Figure(図・表)を中心に眺める
データ(FigureやTable)は論文の命と言えます。
筆者は「論文の結果をいかにして視覚的/直感的に分かりやすくするか」にフォーカスし、工夫を凝らした図表を挿入してくれているものです。
図とそのキャプション(説明文)を見るだけでも、どんな実験をしてどんな結果が出たのかの大枠を把握できます。
ステップ3:Introduction(背景)とDiscussion(考察)に必要な部分だけ目を通す
全体のストーリーが掴めたら、自分の関心に合わせて深く読み込みます。
- 自分の研究の背景知識を補いたいとき ➔ Introduction
- なぜその結果になったのかロジックを知りたいとき ➔ Discussion
この「メリハリ読み」を身につけるだけで、論文を読むスピードは3〜5倍(筆者体感)に上がります。
まとめ:論文勉強法をマスターして一歩リードした研究者になろう

今回は、研究スキルを飛躍的に向上させる論文勉強法について解説しました。
- エッセンスをハイライト&自分用のメモを残す
- 重要度をS〜Dランク付けし、論文管理ツール等を活用してデータベース化する
- 読んだ内容を同僚や後輩にアウトプットする
- 次の展開を想像しながら読む
論文を読むことは、単なる「勉強」ではなく「先人の知恵を借りて自分の研究をブーストさせる作業」です。
今日これから読む1本の論文から、ぜひ今回紹介した勉強法を試してみてください。

たつ吉
日々の積み重ねが、数ヶ月後のあなたの研究スキルを大きく飛躍させるはずです!
この記事が、頑張る学生の学びのキカッケにになれば嬉しいです!
以上、工学博士サラリーマンのたつ吉でした
最後まで読んでいただきありがとうございました!
